kiyomizuzaka48の日記

一日一日を楽しく暮らしている老人の暇つぶしです。使用しているカメラはZ50とZ6とCOOLPIXーW300です。適当に撮って楽しんでいます。

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2018年 レバノン、フランス
監督:ナディーン・ラバキー
俳優:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、カクサル・アル=ハッダード、ファーディー・カーメル・ユーセフ
(ほとんどの俳優がキャスティング・ディレクターによって採用された一般人)

12才の少年が少年刑務所で見た生放送のTV番組に電話した。「両親を訴えたい、こんな世の中に僕を産んだから。」
少年は裁判所で両親と向き合う。少年は言った。「子供を育てることができないなら、子供を産むな。」


レバノンの貧民街。戦争や密入国などで出生届も身分証明書も持たないため、正規の仕事に就けず貧しい不安定な生活をする人たち。子供達は貧しい生活を助けるために必死で働いている。盗みもする。女の子は初潮が始まると少し金を持った男に嫁がされる。12才にしてすでに大人の心をもつ少年は決して特別な存在ではない。私はジョージ秋山「アシュラ」に繋がるイメージを持った。


原題「カペナウム」はアラビア語ではナフーム村、フランス語では新約聖書から混沌・修羅場の意味になる。