私は社会人になって、ずっと製造業に関わってきたからか、建物を見るとメンテナンス（清掃・修復など）が気になる。以前、あの安藤忠雄の設計した、梅田の緑豊かなビルになるはずだった建物は、途中で建設中止になったという記憶があるのだが。植物があれば虫が住み着き、それを捕食する生物が住み着くといったようにメンテナンスがとても難しいような気がする。「高質なみどり」とは自然を完全にコントロールするということなんだろうか。殺虫剤を撒きまくるってことなんだろうか。何年ぐらい使用するつもりなんだろうか。コンクリートのうちっぱなしの壁は雨風紫外線・植物の浸食などに弱いのでは。部分的補修を想定しているのだろうか。持続する社会とのギャップはないのだろうか、緑のなかで創造性が発揮されるとのことだが、こういう人工的な緑の環境で本当に創造性が発揮されるんだろうか？などと余計なことを考えてしまう。これからもこの地域の観察を続けていきたい。私の残された人生なんて樹木の寿命からした屁のようなものだが、どこまで管理されるのか、変化するのか命のある限り見ていきたい。そこから何か学べるかもしれない。
下の写真はカンボジアのタ・プロムで撮った写真です。比較対象にはなりませんが（笑）悪意はありません。軽いジョーダンです。
