横尾忠則「Y字路」
この絵は橫尾忠則の心の原風景だと思う。今、8月なのでこの絵を思い出した。
マネ「草上の昼食」
絵の中にGuernicaと書いてあるので、ピカソのゲルニカをイメージしたものだろう。ピカソのゲルニカの絵の中心に、馬のペニスが屹立してると言ったのは、横尾忠則ぐらいじゃないのかな。美術評論の本を数冊読んだが、構図や視線の移動などを書いていても、そのことにふれている本は見たことがない。馬のペニスは重要なことを表現しているように思えるのだが、橫尾の画いたこの絵の中で、激しく争う男達の中心で、女性が大股開きで愛・平和をさけんでいるのだろうか。私には馬鹿な男たちを煽っているように見える。絵画について「一度も習ったことがないから自由にやってきた」と自著に書いている橫尾なのだが、彼の付き合ってきた人たちには寺山修司や森山大道、三島由紀夫といった人たちがいるので、コーラのような甘ったるい平和を橫尾が訴えることはないように私には思える。
蛇足であるのだが、暇なのでついでにピカソについて一言私の感想を書きたい。が資料がみつからないので、後日あらためて書評という形式で書きたいと思う。