今週のお題「そうめん」年中食べてる。茹で時間が短いので重宝している。現在は冷たい麺つゆで食べることが多い。
「養老先生、病院へ行く」
著 者:養老孟司、中川恵一
発行所:株式会社エクスナレッジ
ここでも養老孟司らしいいろんな論理が展開されているが、ここでは統計に関する発言を引用する。
【統計というのは、個々の症例の差異を平均化して、数字として取り出せるところだけにデーター化します。逆にいえば、統計においては、差異は「ないもの」として無視しなければなりません。
差異というのはノイズです。先ほど「現実の身体というのはノイズだらけ」と言いましたが、統計を重視する医療の中にいると、データーから読み取れる自分が本当の自分で、自分の身体はノイズであるということになってしまうのです。
本来、医療は身体を持った人間ををケアし、キュア(治療)する営みです。それなのに、患者の身体がノイズだというのは、おかしなことです。
統計は事実を抽象化して、その意味を論じるための手段にすぎません。統計そのものに罪があるわけではありませんが、要は使い方の問題です。】