kiyomizuzaka48の日記

一日一日を楽しく暮らしている老人の暇つぶしです。使用しているカメラはZ50とZ6とCOOLPIXーW300です。適当に撮って楽しんでいます。

マンガでわかる「日本絵画」の見かた

監修:矢島 新
イラスト:唐木ゆみ
発行所:誠文堂新光社


国立博物館所蔵「普賢菩薩像」の説明で ”いろいろな向きや図が組み合わさっています。リアルさより美しさ重視なのも日本らしさですね”と書いてあるが、いろいろな向きが組み合わあさっているのは、人類が壁画として絵を描いたころから行われていた描法で、人類に共通な描き方なので、むしろ西洋画の方が特殊だと、私は思っている。西洋画がリアルさを追求してきたというが、宗教画におけるリアルさとはどういうことなのか、私にはわからない。なぜ女神や天使が裸体で描かれるのか。新しく本を買ったので、人類学的観点から、ざっくりと勉強しようと思っている。公園や公共施設などで、若い女性の裸体像が多く見かけられるのは西洋的な思想・文化の影響だと私は思っているのだが、裸体に対する西洋の思想・文化を知ればそのことがわかるような気がしている。
日本画の特徴として「時間」が描かれているということだが、絵巻はエジプトのヒエログリフのようなものと考えれば、一枚の絵で時間を表現しているのは日本だけなのか、東アジアの特徴なのか、はてどうなんでしょうね。とにかく浮世絵という一枚の絵ではっきりと時間表現していると思われる絵を、パブリックドメイン画像で見てみよう。

これらの絵を見ていると、現在のマンガの表現が、すでに、江戸時代には使われていたことがわかる。日本アニメの凄さは内容だけでなく、こうした伝統的表現方法を受け継いでいることにあるとも言えるような気がする。専門家の意見はどうなんだろうか知りたいなあ。そういう本も探してみよう