kiyomizuzaka48の日記

一日一日を楽しく暮らしている老人の暇つぶしです。使用しているカメラはZ50とZ6とCOOLPIXーW300です。適当に撮って楽しんでいます。

ネットショッピング

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地方自治体のワクチン接種予約は、予約開始時間から30分や1時間で受け付け終了の表示。しかたがないからとりあえず医療機関で予約したが、「いつどれぐらい入るのかまったくわからないので、接種時期はわからない」とのこと。そこでお家写真ならとZの本体と相性のいいニコン純正マイクロレンズの購入を考えて、家電量販店やカメラ店でチェックすると「「お取り寄せ」とか「納入時期は3か月先」となっている。ニコンダイレクトではどうかとみると、「品切れ」状態。ためしに某ショッピングモールで見ると、なんとあるではないか。しかし値段が安すぎるので、直接販売しているお店のレビューをみると、むちゃくちゃ評判が悪い。メーカーの保証書が入ってないどころか、店の保証書には品名すら書いてない。悪臭がする(カビ臭?)。店と直接電話がつながらないなど。てなわけで当分は読書(笑)。そのためにニコンのルーペを買った。これで読書が楽になるかもしれない。

体調がよくなれば、感染対策をして、外出して撮影したいと思っているが、いつになるやら・・・しかし、去年から、感染対策として、スーパーへの買い物などで外出して帰宅した時は必ず手洗いとうがいをしているせいか、風邪薬を全く飲まない生活をしている。通年より風邪に対しては健康的な生活だ。毎年一年に4回ほどは風邪薬を飲んでいたのに(笑)

日本美術史

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増補新装カラー版日本美術史

監修:辻 惟雄

発行所:株式会社美術出版

一番初めの「先史・古墳時代」で青柳正規が美術を楽しむ方法を書いているのでそのまま引用します。

等伯「松林図」のような優れた作品の前に立って、それを深く鑑賞することである。墨色の濃淡と樹々の大小による空間表現の中にわずかなしかし重要なずれがあり、立ち込めた靄の流れに時の経過を感じることができる。西洋絵画の透視図法とは異なる空間表現の本質を理解でき、やはり西洋の風景画にはない時間性を見出すだけでなく、16世紀日本美術の全貌をこの1枚で把握できるのである】

つまり西洋絵画と日本絵画では空間表現の方法がことなるらしい。しかも西洋絵画にはない時間表現があるということらしい。私の雑記帳には日本画の特徴として次のことが書いてある。出所は不明だがNHK教育TVをみて書いたのかも。

影がない、空間が多いのは日本の家屋に置かれることとを前提にしていて、畳に外光(日光)が反射して立体的な表現になる。外光の変化が(時間)が絵に異なった姿を出す。夜部屋の光で更に変化する。

また西洋絵画についてのメモは

動物には魂も心もない。精密だが解剖学的。自然も所有物や記憶・記録としてある。キリスト教的なストーリー表現。ヨーロッパキリスト教徒にとっては画家は神様の次に世界を作る人。

ロシアのエルミタージュ美術館へ行った時に現地ガイドの説明では「宗教画の動物には必ず宗教的な意味がある」

絵画の三次元表現?

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「知識ゼロからの西洋絵画史入門」

著者:山田五郎

発行所:幻冬舎

 

一般の人から見て素敵だと思われるような写真を撮るには、絵画を勉強すればよいのではと思い買った本。しかし美術は中学生まで、高校では書道が芸術の選択科目。あとは、日本史や世界史でちょこっと学んだ程度なので、なんだかわからないまま本棚に積んである。しかし、アジアの美術の本を読んでいるうちに西洋絵画についても少し学ぼうかなと思い、本棚のこの本を思い出して読んでいる。そこで気になった部分を引用してみる

【西洋絵画が他の文化圏の絵画と大きく違うのは、二次元の平面で三次元の空間を表現しようとしたこと。それを実現した発明が遠近法です。】

として、その先駆けとしてダ・ヴィンチに先立つこと約200年のジェットの名を挙げている。しかし陰影法的にはアジャンタの第一屈壁画の守門神像は三次元表現といえるのではないのだろうか?そうであるなら、ジェットの800年ほど前にはアジアのインドの地で、三次元表現された絵画が描かれていたことになるのでは?遠近法でなければ三次元表現にならないのだろうか?

続く

 

アジャンタ壁画

下の写真は私がインド・アジャンタで撮影した写真です。

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「アジアの芸術史造形篇Ⅱ 朝鮮半島西アジア中央アジア・インド」では《守門神(ヤクシャ)像》として説明されていますので、引用します。

【彩色を観察すると、鼻や顎、肩などの隆起部には白色のハイライトが、輪郭線の内側には暈取りくまどり(ぼかし)が施され、立体感を表す技法がみられます】

守門神は菩薩とする人(立川武蔵など)もいます。

1500年ほど前の壁画だそうですが、岡倉天心フェノロサの論争で有名な法隆寺金堂壁画との関連がいわれ、その論争は未だに決着していないそうです。

 

ついでに、このインドの神様や仏様の不思議なポーズは三屈法(トリヴァンガ)というそうです。

仏教伝来

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編集:日本放送協会 NHK出版

講師:薮内佐斗司

発行:NHK

「仏像はどこから来たの?」

この本では図で示しているが言葉で表現すると、ガンダーラ地方で仏教とゾロアスター教バラモン教、そしてヘレニズム(ローマ・ギリシャ文明)と融合し西安長安)で道教が混合され、雲崗、北京などの北ルートで新羅に入ったものが日本の河内の秦氏へ伝わった。一方、西安から寧波などの南ルートで百済に入り、日本の飛鳥の蘇我氏に伝わったとされている。

中央アジアの研究家の本によると(現在具体的な書名を上げるには手間がかかりすぎるので省略)中央アジアイラン系の神を仏教が取り入れ弥勒信仰が生まれたと書いてあるので、新羅の出自と考え併せると興味深い。また、秦氏は中国大陸の秦が王朝滅亡後朝鮮半島に入った人たちの末裔という説がある。秦の発祥地は大陸西域の馬の産地であったことなどから、ひょっとして馬を日本へ持ち込んだのは新羅系渡来人?秦氏との関係は?などと古代幻想が膨らんでいく。

 

アジアの芸術史 造形篇Ⅱ

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アジアの芸術史 造形篇Ⅱ 朝鮮半島西アジア中央アジア・インド

編者:金子典正

発行:京都造形芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎

 

この本も仏教美術を中心に書かれているのだが、古代朝鮮半島についてのことが古代史ファンには面白い。新羅の古墳の起源は、黒海沿岸から南シベリア、アルタイ地方に散在するスキタイ系だという。また埋蔵品からも黒海付近のサルマトゥの女王墓出土の金冠と同じ形式だという。これを仏教との関連でみると、「NHKテレビテキスト趣味Do楽 薮内佐斗司流 ほとけの履歴書」から引用すると

飛鳥時代に日本に伝わった仏教は北魏から北ルートで朝鮮半島新羅を経て河内(現在の大阪府東北部付近)に住む渡来人の秦氏に伝わったものと、長江流域の六朝から百済を経て飛鳥の蘇我氏に伝わった南ルートのものと、二系統が考えられます。前者は弥勒信仰に代表される仏教であり、後者はお釈迦様と観音信仰の仏教です。」(以下後日に続く)